- 2021年11月21日

松竹梅世（逆転裁判）

『逆転裁判　蘇る逆転　真相解明マニュアル』（双葉社　2005年11月15日　第一刷発行）P025より

マイナー度　星1　★☆☆☆☆

01キャラクター名　

　松竹梅世（しょうちく　うめよ）

02登場作品・作者

　・ゲーム『逆転裁判』（GBA/Wii Uバーチャルコンソール）及びこのリメイク作品『逆転裁判　蘇る逆転』（NDS/Wii/iアプリ/EZアプリ/S!アプリ/iphone/Android）。また、『逆転裁判　蘇る逆転』がセットで含まれる『逆転裁判123 成歩堂セレクション』（3DS/PS4/Switch/Xbox One/Steam）

　開発・販売：カプコン

　登場：第二話「逆転姉妹」

　・アニメ『逆転裁判～その「真実」、異議あり！～』（提供：CAPCOM/読売テレビ・A-1 Pictures）

　登場：第２～４話。（２話では脚だけ、４話では回想シーン）

　・漫画：１コマだけイメージで登場するらしいが詳細不明。

03外見・特徴

・髪型はピンクのショートボブ（とはいえ結構ボリュームはある）。
・服装もピンク系で揃えており、ボディコンのようにタイトなスーツを着ている。ボタンはハート型。靴はピンヒールで大きなハートの飾りがついている。
・ゲーム本編では使用されていないナース服もある。なぜナースなのかは不明。
・巨乳アンド美脚。服装もこれを強調するかのように、胸元を開けさせ、ミニスカートにはスリットまで入っている。
・アニヲタwiki（仮）に「媒体によってはさらに、ハートのネックレスをしている場合がある。」と表記されているが、どの媒体のことなのかは不明。
・性格は悪い。その美貌と甘ったるい口調、魅惑的な仕草で男を虜にするが、すべて計算づくである。この仕草で、法廷に立ったとき、陪審員達のハートをがっちり掴んだ。アリバイ作りのためにホテルのボーイにキスをした。
・スタンダードポーズはネコのような手。文字通り猫をかぶっているからだろう。
・23歳、157cm。
・情報処理会社「コナカルチャー」の社長秘書。この会社は様々な情報を駆使して、政治家や司法にまで圧力をかける超企業である。シリーズファンの間では「二話で出すには強敵すぎる」なんて言われたりする。
・明確にはされていないが、どう見ても社長の愛人。
・しかし、海外版では「Ms（既婚/未婚に関わらず使える中性的な敬称）」ではなく「Miss（未婚や少女に使う敬称）」。扱いからして、「お嬢ちゃん」って感じなのだろう。
・名前の由来は冬を越すめでたい植物「松竹梅」からであろう。海外のwiki・Fandamでは上司である「小中大（こなか　まさる）」と関連し、ランクを表す「松・竹・梅」からとも考察されている。
・なお、海外での名前は「April May（英語で四月5月）」「Masha Vril（フランス語で三月〝Mars〟、四月〝Avril〟のもじり）」。海外版でも逆裁シリーズのネーミングセンスは引き継がれている。
・テストシナリオ用に仮でつけられた名前だったが、そのまま採用され、ここから逆転裁判シリーズ特有のネーミングが発揮されることになる。（『逆転裁判　蘇る逆転　真相解明マニュアル/双葉社』P127より）
・追い詰められ、キレると豹変する。その時の表情はまさしく般若の形相で、スーツのハート型のボタンも回転して逆さまになる。
・いわゆるブレイクと呼ばれる、追い詰められた証人が豹変するのも彼女が最初。上記の名前の件も合わせ、逆裁シリーズの方向性を示すスタートラインであろう。
・事件の真犯人・小中大の部下であり共犯者。
・アニメでは尺の都合か、大幅に出番がカットされている。

本編と病院はまったく関係ないのだが、なぜかナース服の衣装がデザインされていた。キレたときの表情や服装もラフと決定稿では違うようだ。スタッフ裏話によれば、やっつけたときにスッキリするキャラにしたいという考えから、おなじみの豹変が生まれたようだ。

『逆転裁判　蘇る逆転　真相解明マニュアル』（双葉社　2005年11月15日　第一刷発行）P025より

04概要

作品について

　『逆転裁判』はカプコンの法廷バトルアドベンチャーゲーム及びそのシリーズである。第一作GBA『逆転裁判』から始まり、この続編及びリメイク、派生作品が販売された。また、漫画、アニメ、小説などのメディアミックス展開、テレビドラマ、実写映画化、舞台化までするなど、もう金になることは全部やったというくらい派生している。もちろん『レイトン教授』ではコラボもしているし、謎解きイベントもやっているし、パチンコもある。
　主人公の弁護士・成歩堂龍一は言わずとしれたメジャーキャラクター。『ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3』にて格闘ゲームにまで参戦している。キャラ名は「NARUHODO-KUN（ナルホドくん）」。全然強くないらしいが、愛されているそうな。

登場

　原作ゲーム「逆転裁判」における松竹梅世の登場は第二話の「逆転姉妹」。このエピソードは開発中は第一話であったが、チュートリアル的なエピソードを挟むために第二話になった（『逆転裁判ファンブック なるほど逆転裁判！』55頁。）主人公・成歩堂龍一の師匠が何者かに撲殺され、その妹が容疑者として逮捕された。主人公はこれを弁護する。
　梅世は物語序盤、主人公が被害者を発見すると同時に登場する。彼女は向かい側のホテルに泊まっており、事件の瞬間を見たため警察に通報をする。しかし、これは被害者の妹を犯人に陥れるための罠だった。

事件にて

　事件発覚後、重要な目撃者である梅世は警察からの通達で、向かいのホテルに滞在し続けていた。主人公はこの情報を得て彼女に会いに行くのだが、梅代は何を聞いてもはぐらかして一向に証言をしない。しかし、二度目に主人公が訪れたとき、バスルームにいたためタンスに隠していた盗聴器を奪われてしまう。このシーン、アニメでは脚だけ登場する。

　裁判当日。法定に彼女は目撃したことを証言するが、主人公の追求によって次々と不審な点が浮かび上がってくる。証言と証拠は矛盾しているし、「考える人の時計」について、知り得ないことを知っている。
　追い詰められた結果、梅世は本性を表す。胸元のハートのボタンがぐるぐると回転し、逆さになり、なぜか盛大に胸を揺らし般若の形相になった。しかし、主人公のさらなる追求により追い詰められる。そして、彼女の証言が全くの嘘であることが明らかになった。

ウインクや甘ったるい喋り方で傍聴席を魅了する。猫かぶってるので猫のポーズだろうか。この後、鬼のような形相になります。

アニメ『逆転裁判～その「真実」、異議あり！～』（提供：CAPCOM/読売テレビ・A-1 Pictures）第３話より

　梅世が向かいのホテルにいたのは、事務所の電話を盗聴するためだった。それは認める梅世だが、殺人については否定。アリバイ作りのために部屋に呼んだホテルボーイの証言もあり、彼女自身は事件現場にいなかったことが証明される。しかし、同時に別の人物・真犯人の存在があらわに……。
　ここまでの前半戦で出番は終わる。後半からは真犯人との戦いとなる。

事件後

　盗聴と偽証の罪を犯した彼女。この後、どうなったかは不明。逆転裁判シリーズでは、犯人のその後が別作品やファンブックでしれっと語られることがあるが、松竹梅世については特になにもないようだ。
　逆転裁判の世界の法律の場合、共犯者にたいする刑は甘いところがある（そうじゃないと依頼者が無罪にならないことも）。今回の事件は、盗聴の指示を含めて全面的に真犯人が自分の罪だと認めたため、これが通ると梅世は減刑される可能性がある。
　また、偽証についてもこの世界ではしょっちゅうあることであり、いちいち罪に問われてるような描写は少ない。

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06マイナー度

星１　★☆☆☆☆

　日本国内での大ヒットはもちろん、海外でも愛される大人気シリーズ『逆転裁判』。その犯人キャラの一人でもあり、最初の豹変というインパクトも相まって、結構なメジャーキャラと言っても差し支えないだろう。シリーズ内には他にもインパクトが有る女性が大勢いる。ヒロインの綾里真宵や、検事の狩魔冥。松竹梅世のようにキレて豹変する葉中のどか（彼女はデフォルトポーズがエア運転で、スポーツカー好きの姉と入れ替わってることがわかるという芸コマ要素がある）。また、スタイルが良くてドジっ子でノースリーブの華宮霧緒は、結構なファンが居るのは目にする。
　上げたらきりがないが、今回は管理人のお気に入りの一人を紹介した。当然メジャーすぎるので、マイナー度は星１。